2006年08月08日

家族社会における心理構造の連鎖

“エディプスコンプレックス”
その名のとおり最初の発見は『ギリシャ神話オイデェプス王』から引用された「男の子が普遍的に持つ父親の象徴との関係」だった。女の子の心理的葛藤も、基本的にはこのエディプスコンプレックスを基本に考えられている(エクストラコンプレックスと表現されるのは稀)。
早い話、心理的な悩みの構造と家族社会は不可分の関係にある。
ここを短絡的に考えてしまうと「鬱などの心理的な悩みの原因は親だ」となるが、これは完全な間違い。
極端に認知を進めるときに、同様の考え方から入るのはアリなんだが、学問的には正確ではない。
ここのところの話も実にわかりにくくて、簡単に言葉にはできないのだけれども、順を追ってここを説明してみよう。

自我の中で脅迫(強迫)的ストレスとなる無意識下のイメージは「象徴的な権威」であったり「象徴的な正当性」のようなもので、このモデルが「ほとんどのケースで両親のどちらか乃至両者である」となるんであって、一次的かつダイレクトな関係ではない。
『幼児のデフォルメ』ってものは、子供時代に遊んだ公園が大人になって訪れると妙に小さな公園だったりするアレで、そりゃ当然『幼児』って、人類の標準から見るとやたらに幼児自体の存在が特異(人類の進化で起きた未熟児出産⇒「幼児化」を発端とするネオテニー)なのであって、本質的に極端な存在は幼児の側にある。
幼児のファンダメンタルに「夜泣き的不安」が普遍であるの事がそもそもの前提である事を忘れちゃいけない。

つまり「幼児と親」という、極めて特異な“社会性”が「ひとつ間違うと大きな葛藤要因になる」原因だと言ってもいい。

実際の葛藤構造の流れは
「自我構造=言語的未熟さ」は、両親の置かれている現実についてそのまんま認知する事が事実上不可能である。両親も個別に個人としての人生を生きているのであって、その人生の中で感じられるストレスを家庭内でどう位置付けるのかについて自分の力だけで考える事が出来ないケースがある。
この時両親の振る舞いは、幼児にとって「ただ不可解」なだけである。
※一般的なイメージの「幼児に対峙する親イメージ」が、笑うぐらいステレオタイプで、まるで自分の個人的本音が一切無いかのような滑稽なものである事を思い出して欲しい。「はーーいママでちゅよ〜」と言葉を発する人物が、本来多重債務に苦しんでる事等どうやっても合理的に関連付ける事は自我には不可能だ。
実は幼児は人間としての自我が未発達であるだけで、類人猿としての感受性は大人と大きく変わらないので、親が(たとえ言葉がわからなくても)「実は私ね」と自分の個人的な気持ちを吐露すれば「幼児はそれは何か自分なりに考える」のであって、その判断を幼児に任せればほとんど問題は起きない。
心理的な問題への関与で最も代表的な行動は『隠蔽』である。

しかし親は、育児イメージからまるで自分の個人的な思いは幼児に対して表現してはいけない(まるで幸せで何の問題も無いやさしい人物であろうとする)と思ってしまうケースが多いため、個人的な問題を余計にわかりにくい形で表現してしまう。
「失言」や「感情的破綻」だ。
ついさっきまでやさしかった母親(実は欺瞞)が、「うるさい黙ってなさい(借金の返済の考え事をしている)」と怒鳴ったとする。幼児は今起きた現実を自力で合理的に考えなくちゃいけない。
そ も そ も が
言語の未発達で、事情がわからないだろうって与件から、親は幼児語を話し且つ深刻な問題を隠蔽しているってのにそうすればそうするほど、幼児は「自分ひとりの力で消費者金融とは何か」を調査した上で認識しなくちゃいけないわけだ。
んな事絶対不可能なので、
「一体何が起きたのか」という獏とした不安に繋がる
不安は強烈な心理的ストレスなので、早急にこれを「解決可能な具体的恐怖」であったり「修正すべき教訓」に処理したいという欲求が生まれる。
「自分が何か“悪い”事をしたのだろうか?」或いは「この人は可哀想で自分が助けてあげなくてはいけないんだ」とか、
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posted by kagewari at 09:13 | Comment(0) | TrackBack(1) | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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所謂臨床系の言うところの行動療法ってほど堅い話ではありませんが期待感あるアプローチだと思います
自我と時間』参照




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