2004年09月04日

ロシアでえらい事になってる。

チェチェン問題は、アメリカの中東政策以上に深刻な問題で、民主主義さえまだ未成熟のロシアには当事者能力があるのかすら怪しい。そもそもチェチェンに反ロシア政権がどうとかそういった問題では無いと、俺思う。

何故って、アメリカの言うものではない「今の民主主義」は、NPOやNGOによるボーダレスなもので、ある意味新アナーキズムなのであるわけで、独立も何も意識の中に国家なるものがどれほどの位置を締めるのかってことなんだろう。
国境線って概念自体がある意味ヨーロッパサイドの近代の発想で、自身の古里がアイデェンテェティーになる事があっても発想を「国家としての独立」に置くのはどうなんだろう。
アメリカにも一理あって、アメリカの考える民主主義はさておいて、自由経済のほうが大事なんではないかと思う。地域で自主的に自由に市場やコミュニティーを育てる事が出来るのであって、これを民族主義に結びつける事は無い。

報道によると黒服なる、「未亡人の自爆部隊」の話しまで出ている。(この情報で治安部隊は当初から絶望的な気持ちになっていたという話もある)ガンジー辺りの時代には、第3世界的な「新植民地主義」への闘争ってのもリアリティーのあるテーマだったと思うが、そもそも個人と国家の関係は「そこで産まれた」以外にとりたてて接点は無いのであって、民俗だの国家だのの正当性などというアリもしない幻想に個人がマジになっちゃいかんと思う。
確かにチェチェンにしたら『ロシアが侵略した』という世界の中で自己防衛の戦いを意識するのだろうが、民主主義っていうのはロシアの傀儡政権が喩え出来ても「選挙によっていつかっ、、」て可能性を時間はかかるにせよ残していくのだし、ロシアはもう帝国ではないのだから、いくらなんでもいつまでも選挙までも牛耳る事は出来ないのだし、ともかく傀儡でもなんでも一度許容して、その中で「チェチェンとして私は如何に生きるのか」があっていい。自爆テロは何も解決しない事は明らかで、「如何に生きるのか」って事で実業を起こしたり地道に力を付けていけば、合法的に野党を形成できるのだから。

ロシアの軍事干渉を肯定するつもりは無いが、悪循環はどっちかが切らないと、エスカレートしてしまう。

今回のケースから、状況を静観するより、計画的に治安部隊に突入させる方が被害者が少ないって話になりかねない。ますますアメリカのイラクでの内戦状況をある意味肯定する結果になると思う。(ブッシュの支持率上昇にこの事件は一役買うだろう)

皮肉な事に、先進国では徐々に国家主義自体が形骸化しているというのに、文明化の弊害で伝統的な文化を半分失った国は、今後追いで国家主義であるとか民族主義的な自立(独立)をしようとしている。これが先進国に反動的な(マジな話リアクションとしての武装化)軍事化を生む悪循環になっている。

世界的に「集団化する暴力的闘争自体が不毛だ」というなんらかの表明はできないものか?反対に「こうやって合法的に野党をつくりましょう、その野党が不当に弾圧されないように国連は応援する機関を設けます」とか(そうなるとビルマなんかも話が違ってくるのだろうし)。個人が復讐のために個人だけの判断で、国家に対してテロリズムを試みる事は基本的にあり得ない。

このままだとテロリストの側は、リアクションしてるだけの先進国側に国家主義があるように誤認するばかりだろうし。
そもそもEUなんてのは、一国主義の時代じゃないでしょって提言だった筈なんだが。

国家という共同幻想が一人歩きしてもいいことは何も無い。
posted by kagewari at 21:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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所謂臨床系の言うところの行動療法ってほど堅い話ではありませんが期待感あるアプローチだと思います
自我と時間』参照




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